2010年6月12日土曜日

ぼくのニューヨーク 簡略編 8 自動車の免許

ニューヨークにきて1年半程経ったころ、僕たちは車が欲しくなってきた。まず免許をとることだと話し合い、調べたらインターナショナルドライバーズライセンスを持っていたので学科試験だけ受ければ良いことがわかった。
日本の試験場のようなところモータービークルがマンハッタンのダウンタウンにあり、様子をみるために出かけた。大きなところで窓口にいくつもの列ができていた。僕は質問をしようとなんだか分からない用紙にインターナショナルドライバーズライセンスの番号などを書き込んでひとつの列に並んでいた。だんだん窓口に近づいてもう少しもう少しと思っていたら、そのまま試験会場に送り込まれてしまった。
状況を理解できない、あっという間に試験が始まって、頭が真っ白なまま呆然としていたら、隣の人が「どうしたのか」と聞いてきた。僕はとっさに英語が読めないと言った。途中から彼の答えを見て試験は終わった。僕もスパニッシュの彼も落ちた。

 無駄な時間を使わせないおおらかな国である。

ぼくのニューヨーク 簡略編、 NYに惹かれる若いひとのために。

柴田一佐衛門 略歴 

 
ゆめみる織部工房群

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