2010年3月8日月曜日

吉左衞門X

 佐川美術館にでかけた。樂吉左衞門氏の展覧会「吉左衞門X」が目的である。
インドネシアン・プリミティブアートにインスパイアされた樂氏の作品が、その原点とともに展示してある。
これ以上はありえない映画館の中にいるような暗さのなかで、静かに対面しているふたつをじっくり観察できるのが醍醐味だ。
数百年、インドネシアの自然の中で残されてきたモノは、人が創ったというより、もはや自然物に成りきっている。ようするに、どこも不自然さがないのである。このような自然物と一体にならなければいけない企画、樂氏の奮闘と努力と苦しみが暖かく伝わてきて、ぼくは、しばらく動くことができなかった。


ゆめみる織部工房群

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